…弁慶、一番謎じゃないですか?
刀の来歴もわかんない。いつからあんな暮らししてたのか。
「こうかもな」「こうだったら面白いな」っていう想像は二次創作の楽しみ・醍醐味とはいえ、余白があり過ぎるのも大変(;´∀`)
いつか和尚様に会ったときのもうちょっと詳しい話を書きたいな~とは思ってるのですが。
ですが、大変。
以前、隼人の戸籍の話をしましたが、もしかしたら弁慶のほうが戸籍ないかも。というか、「ない」じゃないな。戸籍上死亡扱いになっているかも、とかちょっと思ってます。
たとえば、おうちの環境が複雑で施設に預けられていた場合。
そこからある程度の年齢のときに脱走したとします(ちなみにムーミンパパも孤児院で育って脱走したそうですね。知ったとき衝撃でした)。行方不明の届を出されると思います。そこから7年経ったら、施設だから粛々と家庭裁判所に届を出すと思うんですよね。あるいは家出したとして、実家でも行方不明の届を出すんじゃないかと。
だから和尚様と会ったとき、もしかしたら弁慶は戸籍上生きていないのかもなって。
それで、武蔵坊弁慶は和尚様からつけてもらった名前なんじゃないかな~と。
『義経記』という源義経とその一行について書かれた軍記物があるのですが、それによると弁慶は生まれたときに体が大きくて歯も生え、父親に「鬼の子」と言われ殺されそうになったとか、幼名は「鬼若」だったとか、そういうエピソードがあるらしく、弁慶も「鬼の子」と呼ばれてたので、和尚様がちなんでそう命名したっていうのいいじゃない~と密かにずっと思ってます。
施設に預けられていた場合、お守り袋をひとつだけ持っていて、中には弁慶の本名が書かれた紙が入っているのですが、ぼろぼろになっていて読めない、というようなエピもなかなかいいな~と思ってます。
あと和尚様のところ、ひとりくらい赤子のときに山門に捨てられてずっと寺育ちの子とかいそうじゃないですか…?
何にせよ、乱暴者ではあったけど、根っこは素直で感情豊かな弁慶だから、力の使い方を誤らないように和尚様に諭されていて、それが11話のゲッターを破壊しようとする行動に繋がったのかな~と思ってます。
それで、ずっと気になってることがあるんだけども…。
以下、竜馬の話。
竜馬って、早く弁慶をゲッターから降ろしたがってたところがあるのではないかと。
というのも、自分や隼人と違って、弁慶はまともな人間だと最初から感じていたと思うんですよ。まともっていうのは、「本質的に人間」っていう意味で。ゲッターを乗りこなすには言い方はあれなんですがいわゆる「人間を捨てられる」部分を持っていないといけないと嗅ぎ取っていたと思います。言い換えるとたぶん「狂気」「闘う本能」とかそういうテイスト。
(竜馬からすれば自分と隼人にも隔たりはあるとは感じていたとは思いますが、それでもどの人間よりも一番自分に近いと思ってたんじゃないかな…)
んで。
弁慶は「鬼に恨みがある」っていう、みんなの敵を討ちたいっていう目的があったし、博士に選ばれたし、竜馬はそこを優先はしていたけど、きっとそれだけじゃこの先弁慶自身が苦しくなる(弁慶は正気を捨てて狂気側に落ちることができないから)と感じてたんじゃないかな。「弁慶はこんな狂ったものに乗るべき人間じゃない、感覚が自分とは違ってまともだ」とかそんなニュアンスで。
だから4話で「たいした命でもねえくせに」ってからかってたのは、竜馬とかこんな環境に嫌気が差して早いうちに自発的に降りてくれないかとどこかで思ってたからじゃないかな~とか。もちろん、純粋にからかう気持ちもあったとは思います。でもどこかで見切りをつけて欲しいと思ってたとすると、4話冒頭の訓練で好き勝手やって周りを振り回しているのも、「ついて来れないんだったらさっさとやめちまえよ」っていう意識がどこかにあったからなのかな…って。
なーんて、穿ち過ぎ、竜馬に夢見過ぎと言われたらそうなんですけど。私からすると竜馬の性格的にありそうだと思っててたまらんです。「つるむのは嫌い」も本心で言ったし、「仲間なら間に合ってる」のときの「仲間」も本心。でもいくら隼人と弁慶と打ち解けたとしても達人さんとのやりとりで心に誓ったこととか絶対に話さないし、「地獄に落ちるなら自分だけで十分」って最初から思ってる節もありそうで。
竜馬の性格とか心って、ぱっと見の印象よりずっと複雑だと思うんですよね。
11話で弁慶とタイマン張るときに「嫌なら降りちまえ」っていうセリフも、「降りて欲しい」という気持ちと、それでも乗るなら心のつっかえをここで全部取り払ってやるっていう思いと、両方あったのかなあ、とも。本気で殴ってたと思うし。
弁慶は狂気側に落ちることができない、まともな感覚を持っているからこそ博士が考える「歯止め」なんだよね…。
ちなみに、この見方でいくと、竜馬から見た隼人は「理性を持ったままある程度狂える人間」なのかなって。でも狂い切れない。ちゃんと「人間」。だから弁慶とともに、同化が始まった竜馬を呼び戻せたのかなと。
(狂ったら地獄変まっさかさま)
誤解のないように言っておくと、竜馬はちゃんと隼人と弁慶を「仲間」とは認識しています。そのうえで本質的にどこか自分とは違うと感じている…と思っているのでは、という私の二次創作的な考え。
ああ、調子こいて長話(;´∀`)
しかも思っていることを100%言語化するのは難しいので、読んでくださった方に伝わっているかわからない。でも雰囲気だけでも伝われば。
竜馬のね、複雑な内面の話も書きたいと数年来思ってるネタがあるんだけど、難し過ぎる。何というか、ポエムにしかならないじゃんっていう。
でもこういうのも考えるの面白い。
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